息子家族とホームセンターへ行き、私が孫の面倒を見ていると、息子は塗装売り場にいた。
息子が塗料の入った一斗缶を見る様は、主人とそっくり。
嫁、「ヤメてよ、塗れやしないのだから」
嫁の発言に思い出し笑いをしてしまったのは、昔、私も主人に言ったことだから。
孫、「お婆ちゃん何、笑っているの?」
私、「ナイショ」
息子が見ているのは、塗装売り場に置いてあるテレビ。
息子は、そのテレビを見ながらスマホをイジっていた。
孫、「パパ、何してるの?」
スマホに夢中の息子、「・・・」
孫、「ねえ、パパ」
息子、「ちょっと待ってて」
父親が相手をしてくれないと、駄々をこねるのは幼かった時の息子と同じ。
スマホを見ながら、息子が探しているのは外壁塗装に必要な道具。
嫁、「ダメだからね」
息子、「この刷毛、200円もしないんだよ」
嫁、「・・・」
息子、「ブルーシートは、うちに使ってないのがあったよね?」
嫁、「・・・」
息子、「ねえ、聞いてる?」
嫁に代わって
私、「聞いてるわよ」
このセリフは、主人に何度も言った。
私、「無理よ」
息子、「何が?」
私、「貴方では」
息子、「外壁塗装ぐらい僕でも出来るよ」
私、「外壁塗装のことじゃないわよ。貴方ではA子ちゃん(嫁のこと)を説得出来ないわよ」
おそらく、息子は「そんなこと無いよ」と言うつもりだっただろうが、幼い子供が近くで聞いていると、息子はDIYでの外壁塗装を断念した。
家に帰る車の中で、息子がグタグタ小言を言うのは主人と同じ。
私、「お母さんがお金を出してあげるから、外壁塗装をやりなさい」
息子、「良いの?」
嫁、「お義母さん、良いんですか?」
うちの嫁は私に似て強(したた)か。
外壁塗装が終わるまでの息子夫婦は、私に優しかった。
これは、若かった時の私と主人と同じだ。