塗装日和


“祖母が親戚らと出掛けている時に、家の駐車場に見慣れない車が停まっていた。
玄関を開けると、見慣れない靴があったため、リビングではなく2階の自分の部屋に行った。
それから30分が過ぎても、駐車場には見慣れない車がまだ停まっている。
いつになったら、見慣れない車はいなくなるのだろう?
1階の限界ドアがガラガラと開く音がすると、見慣れない男が家から出て来た。
あの男、誰だろう?
祖母が親戚らと出掛けているのは、結婚式の打ち合わせ、結婚をするのは私。
家から出て来た見慣れない男は、結婚式に関係のある人?
そうではなさそうだ、なぜなら、見慣れない男は作業服を着ていたから。
家の駐車場から見慣れない車がいなくなったため、1階に降りると
母親、「あら帰ってたの?」
私、「誰か来てたの?」
母親、「塗装業者さんよ」
私、「塗装をするの?」
母親、「するわよ」
私、「どうして?」
母親、「どうしてって、貴方が結婚するからでしょ」
私、「ずいぶん長い間、塗装業者さんと話してたわね?」
母親、「いつから塗装をしたら良いか相談に乗ってもらってたのよ」
私、「どういうこと?」
母親、「縁起の良い日が良いでしょう」
私、「また!」
母親、「またって何よ!」
私、「結婚式でも縁起の良い日を選ぶから、中々決まらないじゃない」
母親、「住み続ける家の塗装だから、縁起の良い日が良いじゃない」
私、「それは分かるけどさー・・・」
縁起の良い日に外壁塗装を始めたのが良かったのか、結婚した現在の私は幸せに暮らしている。”


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。